6月6日 ドレミファ発信器作り

 みのサイエンスボランティアの宮島会長と前田先生による「ドレミファ発信器」作りを行った。

<午前:桑名市社会福祉会館>

 回路図に加え、完成時の基板の写真を配布し、製作を開始した。タイマーIC555を用い、外部抵抗の大きさに応じてスピーカからの発生音の周波数が変化する回路である。はんだ付けに慣れていない生徒には、その指導も行いつつ、製作を進めた。
 製作が進むにつれ、はんだ付けも上達。また不慣れな被覆コードの皮むきも、何とかこなせるようになった。配線ミスやスピーカ不良のトラブルも克服し、全参加者が無事に完成に至った。
 外部抵抗として、自分たちの体を用いる、すなわち外部抵抗接続用の2つの端子を両手でそれぞれ持つと、人体の抵抗で音が発生することを確認した。濡れたスポンジや各種導電性の物体でも音程が変わることを興味深く試した。また、黒鉛が入っている黒色の画用紙を用いると、押さえる位置を変えると音の高さが変わり、ピアノのような雰囲気になる。抵抗の基本特性(長いと抵抗が増す)ことも体感した。

 応用例として、安藤先生より水位に応じて音の周波数が変わるようにした回路の実演を行った。百聞は一見に如かずと、子どもたちは食い入って見つめた。センサーが設置された水筒に水を注いていくと、音程が変化し、水位の変化を耳でしることができた。お風呂の水位検知などへの応用例を紹介した。



<午後:川越こども科学教室@川越町中央公民館>

 桑名と同様の教室を開催した。ほぼ全員がはんだ付け初体験のため、はんだ付けの練習から開始した。子供たちはびくびくしながらのスタートであったが、慣れてくるともう少しやりたいと言い出す子も多かった。その後、被覆コードの皮むきの練習をしたが、こちらはなかなか難しいようであった。
 その後、回路の製作を開始。はんだ付けする基板の表裏に、ICの足の番号を記させ、足の番号と接合する部品を一つづつ説明しながら行ったところ、非常にスムーズに製作が進んだ。
 一人配線ミスがあったものの無事直り、こちらも全員ドレミファ発信器が完成した。予想以上に簡単に電子回路ができたようで、興味深く楽しんでいた。

 今回の電子回路は、普通に作れば普通に働く。この回路を応用した例を考案し、創意工夫に自らチャレンジする姿勢を育みたい。そのためにも、各所の発明展に子供たちの作品を出品していきたい。子供自身のみではなく、保護者各位のご支援も必須であり、ご理解を頂けると幸いです。